ワーキングファイルでの作業
オフラインモードで作業する
ワーキングファイルを開いた時にプロジェクトファイルが使用できない場合は、ファイルの場所を手動で指定するか、またはオフラインモードで作業するよう促すプロンプトが表示されます。
ファイルを名称変更または移動した場合は、ファイルを手動で指定するオプションを選択します。
(ローカルネットワークまたはクラウド上の)プロジェクトファイルにアクセスできないためにプロジェクトファイルが使用できない場合は、オフラインで作業するオプションを選択します。オフラインモードで編集した内容はワーキングファイルに保存されるので、プロジェクトファイルに再度アクセスできるようになった時点で変更を反映できます。
オフラインモードでの作業中は、次の点に注意してください。
チェックアウト済みのレイヤとオブジェクトのみ編集できます。
該当する権限レベルであれば、すべてのクラス、リソース、ファイル設定を編集できます。
ユーザーの追加や変更の反映など、プロジェクトファイルへのアクセスが必要な操作はできません。
他のユーザーのワーキングファイルを開く
通常は、自分のワーキングファイルだけを開きます。他のユーザーが加えた変更を反映することはできないため、別のユーザーが作成したワーキングファイルを開いて編集すると、不具合を起こす場合があります。ただし、状況によっては、別のユーザーが作成したワーキングファイルを開く必要があるかもしれません。
別のユーザーのワーキングファイルを開く時は、次の点に注意してください。
管理者の権限レベルを持つユーザーには、ファイルを開いて、すべての変更の権限を得るオプションがあります。
ワーキングファイル内にチェックアウトされたアイテムがある場合や、反映できる権限レベルがない変更がワーキングファイルに含まれている場合、反映されなかった変更が失われてしまう可能性があるため、このようなファイルを開いたり変更したりするのは安全ではありません。ただし、ファイルからアイテムをコピーして、別のワーキングファイルにペーストする場合は安全に行えます。
参照を使用する
プロジェクトファイルを共有して、参照も使用する場合は、次の点に注意してください。
プロジェクトファイルは、他のプロジェクトファイルや通常のVectorworksファイル内で参照されている場合があります。ファイルから参照されているリソースに変更を加えることはできません。
通常のVectorworksファイルは、プロジェクトファイル内で参照できます。たとえば、シンボルライブラリはプロジェクトファイル内で参照できます。ファイルから参照しているリソースは変更が加えられる可能性があります。
ワーキングファイルは他のどのファイル内からも参照されることはありません。ワーキングファイルは、いつでも削除できる一時的なファイルです。
参照ファイルは、プロジェクトファイルおよびそのプロジェクトで作業するすべてのユーザーがアクセスできる場所に配置してください。
参照する相対パスはプロジェクトファイルの場所を基準にするため、参照ファイルはプロジェクトファイルと同じボリューム上(または同じ共有クラウドフォルダ内)になくてはなりません。サーバーベースの共有の場合は、プロジェクトに関連付けられているサーバーのプロジェクトフォルダに参照ファイルが入っている必要があります。
参照に必要な権限レベル
PDF、イメージ、DWGファイルへの参照を作成、削除、編集できるのは、レイヤ(制限付き)以上の権限レベルを持つユーザーです。
通常のVectorworksファイルまたはプロジェクトファイルへの参照を作成、削除、編集できるのは、プロジェクト以上の権限レベルを持つユーザーです。
参照の更新には、ユーザーが持っていない権限レベルが必要になることがあります。その場合、更新はできません。たとえば、参照を更新すると、プロジェクトに新規レイヤまたはクラスが取り込まれる場合、ユーザーはレイヤやクラスを作成できる権限レベルを持っている必要があります。